病院で自分用に薬をもらっても、それを全部使い切れずに残ってしまうということがあります。
この時、余った薬がもったいないと思って、自分と似たような病状を持つ人に譲ってあげたいと思うかもしれません。
さて、このように自分の薬を人に譲ることは、行ってもよいことでしょうか?
自分と似たような病状なのであれば何も危険がないような気もしますが、実際のところはどうなのでしょうか。

薬を人にあげることは危険がある

はっきりといえば、病院でもらった自分用の薬を人にあげて飲ませるのは、とても危険なことだといわなければなりません。
その理由は、病院で渡される薬というのは、その人の病状に合わせて作られたものであり、それを他人が飲むと薬が十分に効かなかったり、それどころか危険を招くことさえあります。
例えばとても恐いケースでいえば、血糖値が高い友人に自分の糖尿病の薬を渡して飲ませたら、それによって死亡してしまったというケースがあります。
これは薬を人に渡すことの最も危険な例といえますが、糖尿病の薬というのはそもそも、血糖値の量が異常なほど高い人向けに作られたものであり、それを血糖値の量が高くない人、または高くてもほんの少しという程度の人に与えて飲ませたら、その人の血糖値の糖は極端に減り過ぎてしまうのです。
こうして、ただ薬を分け与えるという軽はずみな行動が、人を死に追いやってしまうという大変な事態を生んでしまいます。

自己判断で薬を人に渡さない

このようなわけで、病院でもらった薬が余ったとしても、決して自己判断でそれを人に分け与えることがないようにしましょう。
人に何かを分け与えること自体はとても良いことですが、それによって他人が死亡するようなことがあっては元も子もありません。
そして、自分が何か薬を服用しているのであれば、それを人に与えることの危険性について周囲の人々にあらかじめ伝えておくのもいいでしょう。
そうしておけば、周りも安易に薬をねだるようなことはしませんし、薬を譲らなくてもケチな人だと思われることもありません。