病院で薬を処方してもらったとき、あるいは薬局で買った薬であっても、一度に全てを飲みきるということはまずありません。
服用するのはその時の病状に合わせて必要な量だけなので、それを飲んだら余った分はそのまま自宅に保管することになります。
問題はここからですが、薬を自宅で保管することになった場合、何か注意すべきことはあるのでしょうか?
また、間違った保管をすることで何か危険な目に遭うということがあるのでしょうか。
薬をどのように保管すべきかについては、まず薬というものが時間の経過によってどのように変質していくかという点を理解しなければなりません。

時間の経過で変質する薬

分かりやすくいえば、薬は時間が経てば性質が劣化して効き目を失ってしまいます。
そのメカニズムは、時間の経過の中で周囲からさまざまな影響を受けることによって分解が進み、その分解によって有効成分が減ってしまい、結果として薬の効き目が小さくなってしまうのです。
また、薬の分解が進むと、そこから新しい化学物質が発生してしまい、その化学物質が体に悪い影響を及ぼすということもあります。
ですから、自宅で薬を保管するときは、薬の効き目が減るのをいかに遅らせるかということがポイントになります。

薬の分解を遅らせる方法

薬の分解を遅らせるための保管方法はいくつかありますが、まず第一に、徹底した遮光を行うということです。
薬は紫外線などの太陽光線から影響を受けて分解が早くなりますので、直射日光を避けることはもちろん、できるだけ有害な光線を浴びないですむ場所に保管するようにしましょう。
また、温度が高いところで保管すると分解が早くなってしまうので、温度の高い場所に薬を置かないように注意してください。
さらに、薬の変色や酸剤が固まることを防ぐために、なるべく湿度が低いところに保管するようになさってください。
自宅で薬を保管するときは以上のようなポイントに注意することによって、薬の分解を遅らせながら、また薬の効き目を長く保たせながら保管することができます。