薬の中には、よく名前が似ているために同系だと勘違いされるようなまぎらわしいものもあります。
例えば、アスピリンという薬がありますが、この薬の名前には「ピリン」という文字が入っていることから、ピリン系の薬だと思っている人もいますが、実はそうではありません。
アスピリンにはピリンという文字が入ってはいますが、いわゆるピリン系の薬ではなく、それどころか同系でもなく、性質も構造もまったく違うものなので注意して見分ける必要があります。

アスピリンとは

アスピリンとは何かといえば、別名をアセチルサリチル酸いう、非ピリン系の医薬品です。
解熱鎮痛剤としてよく用いられますが、抗凝血作用をもち、動脈硬化の進行を防ぐこと、心筋梗塞、冠動脈バイパス、不安定狭心症、慢性安定狭心症などの狭心症などに使用されています。
一方のピリン系といえば、こちらは「スルピリン」「アンチピリン」等に代表されるように、ピリンと呼ばれる構造をもった化合物によって作られた医薬品のことで、強力な鎮痛、解熱効果をもっています。
その主たる特徴には、発疹やアレルギーが起こりやすいことがあり、現在の日本では、かぜ薬についてはピリン系は販売されず、非ピリン系のみとなっています。

アスピリンとピリン系の違い

アスピリンとピリン系の大きな違いは、使用によってアレルギーや発疹が出るかどうかということです。
すでにアスピリンはその点で不安がないこと、一方のピリン系はアレルギーや発疹が出る恐れがあるということです。
現在では、ピリン系の薬は一部の市販薬に配合されるだけとなっており、うっかり間違えて購入することも少なくなっていますが、もし自分で判断ができないようであれば、専門医や薬剤師に尋ねるようにしてください。
このように、薬の中には名前が似ていることから同じ種類だと勘違いしてしまうものもあります。
アスピリンとピリン系はまさにその象徴ですが、他にもまぎらわしいと感じる薬があるので、それらにもぜひ注意して見ておくようにしましょう。