女性の場合、もしかしたら自分が妊娠しているかもしれないと思ったとき、現在服用中の薬をやめるべきでしょうか。
こんな不安を抱いている方もおられるかもしれませんが、確かに、妊娠の可能性が少しでもあるなら薬は飲まないのが安全です。
その理由は、妊娠中に薬を服用することで母体と胎児に危険が及ぶこともあるからです。
それは妊娠期間中の時期によって危険度が異なりますが、最も危険な時期に薬の副作用などがあると、それによって胎児が十分に生育できなかったり、奇形を招いてしまうことさえあります。
ですから、妊娠の可能性があるとき、すなわち月経予定日を過ぎていながら月経が来ていないなら、用心して薬を飲まないようにしましょう。

飲むと危険が高まる時期

一方、妊娠のどの時期に飲むと危険性が高いのかについても、知っておくようにしましょう。
これについては、胎児の体の重要な器官が発達していく時期、つまり妊娠4週~7週末までが最も危険な時期とされています。
重要な器官というのは、四肢、消化器、心臓、中枢神経などですが、これらの重要器官が妊娠4週~7週末において発生、分化していきます。
もし妊娠が分かった場合、こうした薬を服用するのに危険な時期についても知っておくようにしてください。
ただし理論的にいって、奇形という点からいえば、最終月経日から28日までであれば、薬を飲んでも基本的には問題ないとされます。

安全な服用方法について

さて、やむをえない事情でどうしても妊娠前後、あるいは妊娠中でも薬の服用が必要な場合もありますが、その場合は次のことに注意しておいてください。
まず、服用は決して自己判断で行うのではなく、産婦人科など専門医に相談したうえで適切な方法で行うこと、そしてもう一つは、薬歴を記録しながら、どんなささいな異常であっても何かあったらすぐに医師に報告することです。
また加えて、もし妊娠していることが分かってから薬を飲んだとしても、決して過度な不安や恐れを抱かないようにすること、そして安易に人工中絶をしないようにすることです。